Web制作でヒアリングシートの作り方を知りたい人「Web制作でヒアリングシートを作成する方法を知りたい。制作の途中でクライアントと揉めたり、「イメージと違った」という結果にならないように、スムーズに制作を進めるためのヒアリング方法が知りたい」
こういった悩みに答えます。
僕も、最初の頃はヒアリングシートで何を聞くべきか迷っていましたが、実際に試しつつ、ヒアリングシートを作る際の考え方をまとめました。
もくじ
- Web制作でヒアリングシートを作成する方法
- Web制作のヒアリングをスムーズに進めるコツ
僕は、現在フリーランスとしてWeb制作をしており、その中で、僕が実際に経験したことも含めて「ヒアリングシートの作り方」を解説していきます。
ページの最後にサンプルとして、僕も使用しているフォームを載せています。
Web制作でヒアリングシートを作成する方法
ヒアリングシートを作る方法は下記の通り。
- フォームで作成する
- 質問事項を決める
- 改善する
上記の通り。順番に解説していきます。
フォームで作成する
ヒアリングシートは、エクセルやスプレッドシートで作成して、打ち合わせの際に印刷して持っていくというのもありだと思います。
とはいえ、僕の場合は、いったんフォームで作成しています。理由は下記の通り。
- 入力しやすい
- 管理しやすい
フォームだと、チェックを入れるだけで済むので、メールなどで連絡を取っている場合は、メールからそのまま移動して入力できるので、スムーズです。
また、管理する側としても、なくさないですし、制作をしながらパソコン上で、さっと確認できるので、便利です。あと、ペーパーレスなので、環境にもやさしいはず。
質問事項を決める
ここがメインです。先日、下記のツイートをしました。
Web制作は、ヒアリングで依頼内容をしっかり聞くのが大切だと思う☺️
当たり前かもですが、意外と難しいです。
僕も失敗しましたが、後から修正が入ると、修正量が増えまくります。
しかし、ここがしっかりできると、後々の修正工数も減るし、質も上がります。
大切なのは、しっかり聞くことだと思う☺️— みったに@Webエンジニア (@mittani_s) August 14, 2020
ここでの目標は、クライアントの要望を漏れなく聞き出すことです。
とはいえ、完全に漏れを防ぐのは、難しいです。しかし、極力減らすことは、質問の仕方次第で可能です。まずは、ここを目指します。
質問事項で意識すべきところは下記の通り。
- 依頼内容
- Webサイトの目的
- Webサイトに載せたい内容
順番に解説します。
依頼内容をヒアリング
依頼内容をヒアリングするのは基本です。
- Webサイトの新規作成
- Webサイトのリニューアル
- Webメディアの作成
- ECサイトの構築
こういった感じで、クライアントの依頼内容をヒアリングします。
クライアントとしても「何を頼みたいのか」というところが、実はぼんやりしていることがあったりします。
とにかく引き出す
こういった質問をすることで、そのぼんやりした部分を鮮明にさせることができるので、事前にヒアリングしておく必要があります。
Webサイトの目的をヒアリング
ここも共有しておく必要があります。
依頼内容を質問することで、クライアントの依頼したい内容を明確にできます。そして、その明確化した内容を共有するために目的をヒアリングする必要があります。
クライアントのイメージと、制作側のイメージが異なったまま進むと、後になって「イメージと違った」という悲劇が起こるので、ここでサイトの目的を共有しておきます。
ゴールが大切
ゴールが分かれば、途中でクライアントの気持ちが変わっても、ズレから戻すことができます。大幅な工数の増加や、意思の相違によるクライアントへの迷惑も、これで減らすことができます。
Webサイトに載せたい内容をヒアリング
目的が決まったら、必要な情報を絞り込みます。
絞り込みは、クライアントの載せたいものから絞り込んでいきます。これにより、後から「ここを追加したい」という要望に「こういう目的で省いています」という答えができます。
製作者の工数を減らすことが出来ますし、しっかりと目的にあったWebサイトにすることが出来ます。情報は詰め込めば良いというものではないので、ここは要注意です。
改善する
質問事項は回数を増やしつつ、改善していくと良いかなと思います。
質問をしてみる → 上手くヒアリングできなかった → 理由を考える → 改善
という流れで、質問を改善します。ここは試しつつ、クライアントと意思の疎通を振り返る感じで良いかなと思います。
その他のヒアリング事項
その他に、僕が確認している質問事項を紹介します。
既存サイトのURL
既存サイトがある場合は、既存サイトのURLも併せてヒアリングします。
既存サイトがあれば、作る際のイメージも湧きますし、改善点を提案することもできます。
参考サイトのURL
「こういったWebサイトにしたい」というサイトがあれば、それもヒアリングします。
参考サイトを聞くことで、クライアントから言葉で引き出しにくい「デザインのイメージ」も汲み取りやすくなります。
機能面でもヒアリング
フェードインなどのアニメーションのようなものも、ここで聞き出しておくと、イメージの共有ができます。
対応ブラウザ
ここについては、ヒアリングフォームで聞くというよりも、「このブラウザで対応しますが、他に希望がある場合は、ご記入ください」くらいが良いと思う。
理由は、キリがないからです。僕も経験があるのですが、、、
クライアントの希望としては、どのブラウザでも同じように表示させたい。とはいえ、制作側からすると、世の中にある全てのブラウザで確認するのは厳しい。
といった感じで、後から揉めやすい場所でもあります。なので、ヒアリングシートでなくても、どこかで取り決めをしておくのが良いと思います。
対応ブラウザの決め方については、下記にまとめています。
Web制作のヒアリングをスムーズに進めるコツ
Web制作のヒアリングをスムーズに進めるために必要なことは下記の通り。
- ヒアリングフォームで事前にヒアリング
- ヒアリングした内容を元にビデオ通話
ここは、僕も実際に失敗したことがあるのでわかるのですが、文字だけのやりとりは、意外と難しいです。その一方でビデオ通話があると、スムーズに進みます。
安心感が生まれる
ビデオ通話を入れることで、お互いの顔を見ることができるので、信頼関係を作りやすくなりますし、そもそも話がしやすいです。
ヒアリングフォームは補足
ヒアリングフォームを使って、大まかな情報を得ておき、ビデオ通話で本格的にイメージをすり合わせる感じ。
文字だけだと伝わらない事柄を、この段階で解決しておくのがベストです。
会える距離なら会う
もし、実際に会える距離なら、会うのもありだと思います。僕も実際に会ったことがありますが、会うと話もしやすく、ビデオ通話よりも進みやすいです。
大切なのは信頼関係
最後に補足ですが、仕事をスムーズに進めるためのコツは、信頼関係をしっかり築くことだと思います。
お互いに信頼しているからこそ、仕事を任せられるし、金銭のやりとりができます。僕は、お仕事を進める上で一番大切なのは、ここかなと思っています。
更新情報(2022-12-15):この記事が紹介されました
この記事がFreelance hubさんのメディアで紹介されました。あまりメディアに紹介されることがないので、素直に嬉しいですね。
クライアントワークでの打ち合わせやヒアリングに関して書かれています。
というわけで、以上となります。
最後に、僕が使用しているシートを載せておきます。何かの参考になりましたら、嬉しいです。